
当社が開発した「耐熱光ファイバ」は、超高温環境(〜800℃)でも使用可能な特許取得済みの光ファイバーです。
一般的な光ファイバーは、200℃を超える環境では樹脂被覆が焼失し、光信号の損失が大きくなる傾向があります。
しかし、本製品は独自のセラミックスコーティング層によって光ファイバーを保護することで、高温環境下でも安定した伝送性能を維持します。
また、実験では 800℃×2時間×11サイクル の加熱試験においても低損失を確認。
耐久性・信頼性ともに優れた性能を実証しています。
高温条件下でのデータ通信・温度分布計測・光センシング用途に最適な製品です。
・超高温環境(〜800℃)で利用可能
耐熱光ファイバは高温対応設計により、長時間の連続使用でも信号損失が少なく、通常の光ファイバーが劣化する環境下でも安定した伝送を維持します。
・低損失性能を実証
800℃×2時間×11サイクルの実験でも光伝送の損失変化は極めて小さく、高温環境での長期使用に適しています。
・柔軟で敷設しやすい構造
高温環境対応製品でありながら、フレキシブルに曲げられる光ファイバの柔軟性を維持。複雑な配線経路や限られたスペースでも敷設が容易です。
・セラミックスコーティングによる高い保護性
耐熱光ファイバを保護するセラミックス層が、過酷な温度変化でも構造を維持し、長期使用における信頼性を向上。
・コネクタ取付にも対応
高精度な設計により、各種コネクタ形状への接続も容易。メンテナンス性と施工性を両立し、設備への組み込みがスムーズに行えます。
本製品「耐熱光ファイバ」は、高温環境下でも安定した伝送を可能にする構造を採用しています。光ファイバ本体を中心に、「樹脂層」と「セラミックスコーティング層」の三層で構成されており、それぞれが異なる温度領域で役割を果たします。
・光ファイバ(コア部):高純度シリカガラスを使用し、信号損失を最小限に抑制。
・樹脂層:通常の200℃未満の環境で柔軟性を維持し、曲げやすさを確保。
・セラミックスコーティング層:200℃〜800℃の高温環境でも光ファイバを保護し、構造を安定化。
これにより、従来の光ファイバーでは使用が困難だった炉内観測や高温センサー用途などにも対応可能となりました。耐熱光ファイバの三層構造は、長期間の使用や高温下での繰り返し加熱にも優れた耐久性を発揮します。
当社の耐熱光ファイバは、800℃の高温環境における連続加熱試験を実施し、セラミックスコーティング層が光ファイバをしっかり保護することを確認しています。樹脂層が焼失した後でも、セラミック層が構造を維持し、光信号の伝送特性にほとんど影響を与えません。
高温環境利用前:樹脂層が光ファイバー全体を被覆。
高温環境利用後:樹脂層が焼失しても、セラミック層が構造を保持。
この実験により、長時間・繰り返しの加熱にも耐える耐熱光ファイバの堅牢性が実証されました。セラミックスコーティングによる保護効果により、他社製品にはない高温環境での安定伝送性能を実現しています。
耐熱光ファイバは、高温環境下での各種測定用ファイバセンサとして利用されています。たとえば以下のような応用例があります。
・高温炉内の温度分布測定用センサ
製鉄・焼成・焼却設備などでの温度モニタリングに最適。
・高温環境下での水分量測定センサ
セラミック製造ラインや熱処理工程での湿度管理に活用。
・発電プラントや化学プラントでの設備監視用通信ケーブル
高温部位での光信号伝送により、安全でノイズの少ないモニタリングを実現。
これらの用途では、従来の光ファイバーでは難しかった800℃級の高温環境での連続運用が可能になります。
この耐熱光ファイバは、東京ビッグサイトでの技術展示会に2回出展し、多くの研究機関・製造業関係者から高い注目を集めました。特許技術に基づいた独自構造が評価され、大学・企業・公共研究機関などでの採用実績も増えています。
また、当社ではユーザーの要望に応じてカスタム設計(被覆材・コネクタ形状・長さ調整など)にも対応。試作から量産まで一貫サポートし、耐熱光ファイバ技術を活用した新しい高温計測ソリューションを提供しています。